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みんなちがって、みんないい
こんにちは。
A. E. カンパニーの照屋と申します。
皆さんは、自分と他者を比べることはありますか?
おそらく、誰とも比べたことはない、という人はあまりいないのではないかと思います。
私自身もそうです。
子どもの頃なら、『みんなと比べて』「勉強が出来る」とか、「運動が出来る」とか、「絵が上手い」とか、「しっかりしてる」とか、「優秀だ」とか…
挙げだしたらキリがないぐらい、人と比べる要素はあります。
兄弟、姉妹間の比較もよくありますよね。
学生を卒業して就職しても、どんな仕事をしているのか、どれぐらい収入があるのか、仕事が出来るのか、コミュニケーション能力はあるのかなど、人との比較は付いて回ります。
プライベートでも、結婚してるのか、子どもはいるのか、貯蓄はあるのか、どんな家に住んでいるのか、などなど。
比べようと思えばいくらでも比べられます。
私は仕事柄、子育て中の保護者の方にお会いすることが多いのですが、相談の中で「他の子と同じぐらいできて欲しい」「なぜウチの子もみんなのように出来ないのか」といった悩みを抱えている保護者の方に時々出会います。
ここでも、他の子どもと自分の子どもを「比べる」という思考が、ベースにあるのだと思います。
私自身も「自分と人を比べる」ということが、長年身に染み付いていて、無意識に日頃からよくやっていました。
ですが、弊社のスタッフからある日、「人と比べて良い経験って無いのに、何故人と比べるの?」と聞かれました。
言われてみると、「ホント、まさにそうだよなぁ」以外何も出て来ませんでした。
誰かと比べる時って、比べる事で楽になることはほとんどなくて、比べて焦ったりとか、苦しくなったりとか、ネガティブな感情が生じることの方が多いのではないでしょうか。
人と比べる事で「あの人みたいになろう」とか「負けないようにがんばろう!」とか、ポジティブな方に働く時もあると思いますが、それはよくよく考えると相手と比べるというより、相手の良い面を自分に取り入れようとする心理のように思います。
スタッフにそう言われて以降、私自身は「人と比べる」という思考自体をやめるように意識しています。
もちろん、長年のクセでやってしまう場合もありますが、意識をすることで、そこから気持ちを切り替える、ということがやりやすくなったと思います。
相談でお会いする方々も、他の子と自分の子どもを比べるのではなく、その子はその子のペースや良さがあり、周りと比べるのではなくその子自身を認める、という感覚を得ることで、変化されていく方が多いように思います。
人と比べるのではなく、人と違っているからこそ、魅力的で面白いし、輝ける。
そういう感覚が多様性を認める社会につながっていくのではないか、と思っています。
金子みすずさんの有名な詩に「私と小鳥と鈴と」という詩があります。
いつ読んでも素敵な詩だなと思います。
「みんなちがって、みんないい」の社会。
そんな社会を作っていけるよう、弊社も日々励んでいきたいと思います。
「私と小鳥と鈴と」
金子みすず
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は私のやうに、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
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センター北駅徒歩3分 合同会社A. E. カンパニー
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