今回は弊社でも、そしておそらくは医療機関や他の相談機関でも、ご相談者様から非常にニーズの高い知能検査（WISC、WAIS）について説明していきたいと思います。

まず、WISCとは『Wechsler Intelligence Scale for Children』の略称で「ウィスク」と読みます。
5歳0カ月〜16歳11カ月のお子様が受検できる検査です。

そしてWAISとは『Wechsler Adult Intelligence Scale』の略称で「ウェイス」と読みます。
こちらは、16歳0カ月〜90歳11カ月の方が受検できる検査です。

これらの知能検査は、その名称のとおり知能指数（IQ）を測定するために実施する検査となっています。
原則として、検査者が1対1で個別に実施し、時間は60分～90分程度かかります。

WISCおよびWAISの非常に大きな特徴は、ただIQがわかるだけではなく、細かく認知の特性が見えてくる点にあります。
例えば、聴覚と視覚だとどちらの情報処理が得意であるか、といったことや、様々な認知能力のバランスがどうか、といったことがわかります。

いわゆる発達障害、あるいは発達の特性があると言われる方々は、得意なことと苦手なことに極端に差が見られる場合があるために、これらの認知能力に差が出ることが多いと考えられています。
そのため、発達障害の可能性がある方には、ご自分の特性を詳しく知るために、あるいは医師が診断を行う手がかりの一つとして、知能検査を実施することが近年では一般的となっています。

もちろん、知能検査を受ける方は、発達障害などの方だけとは限りません。
例えば、ご相談者の方が自分を理解する作業の一環として実施する場合もありますし、JAPAN MENSAへ入会希望の方が受ける場合もあります（詳細はこちらのブログをご参照ください）。

そして、知能検査を受けたことのある方すべてに共通することは、目に見えるIQなどの数値だけに捕らわれないようにすることが大事、ということです。
IQは、確かにご自分を理解するための一つの指針にはなりますが、IQが高いから良い、あるいは低いから悪い、というものでは決してありません。
最も重要なことは、結果を通してどのようにご自分のことを理解し、どのようにご自分の特性をこれから先に生かしていくか、ということです。

手元に知能検査の報告書はあるけれど、いまいち内容が理解できない、結果をどう生かして良いかわからない、という方、弊社がカウンセリングを通してサポートいたします。
是非一度お問い合わせください。

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